デトロイト・タイガースは、インフィルダーグレイバー・トーレスと1年1500万ドルの契約を結んだと発表しました。このニュースはESPNのジェシー・ロジャース氏によって報じられました。トーレスはチームの先発セカンドベースマンとして起用される見込みです。
トーレス(28歳)は、これまでのメジャーリーグベースボール(MLB)のキャリアをすべてニューヨーク・ヤンキースで過ごしてきました。デビュー当初、MLBで最も有望なプロスペクトの1人とされていたトーレスは、2019年シーズンに144試合で38本塁打を放つという驚異的な活躍を見せ、スーパースターへの道を歩むと思われていました。しかし、それ以降、ショートストップではなくセカンドベースマンとして堅実なレギュラー選手としての地位を築きました。
ここ数年の打撃成績は打率.261、出塁率.332、長打率.411を記録しており、wRC+(パークファクターやリーグの得点環境を調整した指標)によればリーグ平均を約9%上回る成績です。
2024年シーズンの前半、トーレスは80試合で打率.215、出塁率.294、長打率.333と不振に陥り、三振率も23.9%と高めでした。しかし、6月以降に復調し、打率.298、出塁率.365、長打率.421を記録し、三振率も17.3%まで改善しました。
トーレスの加入により、タイガースの内野陣は安定感を増すことが期待されています。若手のコルト・キースはサードベースに移るとみられており、トーレスがセカンドを守る予定です。キースはルーキーイヤーの序盤に苦戦しましたが、その後成績を改善し、445打席で打率.285、出塁率.330、長打率.429を記録しました。
トーレスにとってデトロイト移籍はキャリアを再活性化するチャンスであり、タイガースの一貫性と競争力のある内野構築に貢献することが期待されています。2025年に向けたチームの目標達成には、彼の活躍が鍵となるでしょう。
写真: Instagram @gleyberdavid